当ブログのコンセプトを一言で表すなら
『理学療法×再現性×最大機能』をテーマとした『意図した臨床』
です。
上記のコンセプトに至った経緯を以下に説明します。
おそらくここにたどり着いた皆さんは、
普段からよりよい医療を提供しようと考えている意識が高い方々だと思います。
私も日々患者さんのことを考え、
昨日の自分よりも1%でも成長できるように日々精進しています。
しかしながら、私は凡人であるため、
臨床に出てからは、学校教育と臨床現場のギャップを感じ、悩み続けていました。
学校で習った知識をどうやって臨床に活かせばよいか皆目見当がつかず、
様々な手技の習得に励んでいた時期もあり、
紆余曲折していました。
それでも医療の枠組みで仕事をする中で、
徒手的な技術を向上させることの必要性は大前提として、
提供する理学療法サービスの『再現性』は重要ではないかとおぼろげに考えていました。
残念なことに、リハビリテーション分野はエビデンスが確立されいないことが多いです。
そのため、セラピストによって患者に提供する理学療法はバラバラなのが現状だと思います。
そんな中、臨床研究を行うことで2つの新たな視点に出会い、
自分にとっての一筋の光明が差しました。
1つ目の視点は『再現性』
2つ目の視点は『仮説・検証』
です。
この2つの視点を意識することで
『意図した臨床(フィジオライオンの造語)』を実践することができてきました。
1つ目の視点:『再現性』
基本的に科学的な研究は、
特定の対象者に対して、ある介入(事象)で得られた知見が一般化できるかどうか
が重要視されます。
分かりやすく言い換えると、
別の同じような対象に、同様の介入を行うことで、同様の効果が得られるか(再現性があるか)?
とうことです。
民間療法ではなく、医療の現場で理学療法を提供する身として、この再現性は大切にしたい考え方です。
2つ目の視点:『仮説・検証』
臨床研究を行う際、出発点としてClinical Questionがあります。
これは、臨床業務で生じた疑問点や問題点のことで、
そのClinical Questionを定式化し、仮説を立て検証する過程が臨床研究の1つの流れとなっています。
既存の知識を得るだけでは臨床研究はできず、自分の頭で考え仮説・検証を行う必要性があります。
フィジオライオンとしては、この臨床研究の2つの視点が臨床や情報収集においても役立つものと考えています。
つまり、
仮説・検証する能力を身に付け、最大機能を発揮させる再現性ある理学療法を提供する『意図した臨床』を実践することで、学習した知識を質の高い臨床に昇華できるのではないかと考えています。
以下、フィジオライオンが考える『意図した臨床』のポイントです。
当然ながら、科学に絶対はありません。
昨日まで正しかったことが、明日にはひっくり返っていることもあります。
それでも、医療の枠組みとして理学療法サービスを提供する上で、
臨床研究は臨床にとって欠かすことのできない視点であると感じています。
当ブログの目的は、
初学者に対して臨床研究という視点を通じて、学校教育と臨床の架け橋の一助となり、
患者さんが最大機能を発揮できる質の高い理学療法サービスを受けられるように、
皆さんと共に成長することにあります。
当ブログの記載内容は、
『理学療法×再現性×最大機能』をテーマとした『意図した臨床』の備忘録(おまけで、ライフハック)となっています。
日々の臨床や情報収集において仮説を立て、それを検証する能力を身に付け、最大機能を発揮させる再現性ある理学療法を提供するために役立つ情報を提供してきたいと思っています。
偏りのない正確な情報発信を念頭に置いていますが、
私の解釈ミスによって医学的に間違っている可能性もあるため、
鵜呑みにせず疑いの目で読んで頂けたら幸いです。
また、その際はご指摘頂けたら助かります。
まだまだ未熟で、少し上手くいっていると思ってもすぐに壁にぶつかっています。
そのため、当ブログは、私なりの現時点での「考え」を提示する場であって、
日々の臨床で仮説を立てる上で、皆さんの思考の引き出しの1つを提供し、
ディスカッションできたら幸いです。
上記のようなコンセプトで当ブログ運営を行っています。
どうぞよろしくお願いいたします。